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ランニングマシンの5kmは本当に5km?「宙に浮いていても距離が進む」説を考える

パワフルニュース

ランニングマシンの5kmは本当に5km?「宙に浮いていても距離が進む」説を考える

Xで、ランニングマシンの走行距離をめぐる投稿を見かけました。

投稿の趣旨は、足が接地していない間もベルトが動き続けるため、マシンで表示される5kmは実際の5kmに満たないというもの。屋外との疲れ方の違いを、氷の上で足を回すような感覚とも表現していました。

確かに、外を走るのとマシンで走るのでは感覚が違います。ただ、距離については、少し整理して考える必要がありそうです。

宙に浮いているだけなら、走ったことにはならない

例えば、手すりに体重を預けて両足をベルトから離していても、マシンの距離表示は進みます。そのまま表示が5kmになったとして、本人が5km走ったとは言えません。

マシンが数えているのは、基本的にはベルトの移動量です。利用者が本当に走っていたか、途中で足を浮かせて休んでいたかまで、距離表示だけで判断することはできません。

「表示が5kmなら、何をしていても5km走ったことになる」という説明なら、私も違うと思います。

普通に走る途中で、足が浮く場合はどうか

一方で、ランニングの一歩には、両足が地面から離れる時間があります。これは屋外でも同じです。空中にいる間にも体は前へ進むため、その時間に進んだ分を走行距離から差し引くことはありません。

マシンでも、ベルトを基準に見れば、走者は前へ進んでいます。部屋から見てほぼ同じ場所にいるのは、前へ走る動きと、後ろへ動くベルトが釣り合っているためです。

例えば、ベルトが一定の時速10kmで動き、その上で位置を保ちながら30分間走ったなら、ベルトに対する走行距離は5kmになります。走る途中に足が浮く時間があることだけを理由に、その距離を短くする必要はありません。

手すりで体を支えて浮き続ける場合は、腕が体を支えています。普通のランニングでは、着地する脚が体を受け止め、次の一歩につなげています。この違いを抜かして比較すると、話がかみ合わなくなります。

ベルトが動くなら、地面を蹴る力は不要?

マシンでは、着地した足が後ろへ運ばれます。その感覚から、「自分で前へ進む力はあまり必要ない」と感じる人もいるでしょう。

ただ、普通に走っている人が接地中に何も力を加えなければ、体はベルトとともに後ろへ流されます。同じ位置を保って走り続けるには、体を支えながら、前後方向にも適切な力を加える必要があります。

ベルトが一定速度で動き、空気抵抗を無視できる条件では、マシン上と屋外の走行は力学的に対応させて考えられます。「ベルトが動くから、推進力が要らない」と説明するのは難しいところです。

外と疲れ方が違うという感覚は?

距離の説明に疑問があっても、「外とは走り心地が違う」という感想まで否定する必要はありません。

屋外には風や気温、路面の変化、曲がり角、細かな起伏があります。室内では室温や送風、ベルトの硬さ、マシンへの慣れなどが影響します。

研究でも、マシンと屋外のランニングには多くの共通点がある一方、着地時の動きなどには違いが報告されています。心拍数や体感のきつさも、速度や条件によって変わります。

私が今回の投稿で引っかかったのは、走る感覚の違いから、距離も短いと結論付けている部分です。「マシンでは5km走れたけれど、外では同じペースがきつかった」という経験はあり得ます。ただ、その理由を、足が浮いている時間だけで説明することはできないでしょう。

マシンでの5kmを記録するときは、速度や傾斜、体感のきつさも残しておく。屋外の記録と比べるときには、走った条件も一緒に見る。そうすれば、数字と自分の感覚をどちらも生かせそうです。

けんた店長
けんた店長

このポストに対するランニングマシンメーカーの人たちの見解が気になりますね(笑)

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