パワーリフティングの世界記録まとめ!スクワット・ベンチプレス・デッドリフトは何kgまで挙がる?
ベンチプレス659kg、スクワット595kg、3種目の合計は1,400kg超。
パワーリフティングの世界には、普段ジムでトレーニングしていても想像しにくい記録が存在します。
ただし、こうした数字を見るときに欠かせないのが、装備や競技ルールの違いです。
この記事では、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトと3種合計について、男女の注目記録をまとめます。
※2026年10月30日確認。OpenPowerliftingの競技結果を中心に、団体を横断した最高記録として紹介しています。各競技団体が認定する世界記録とは集計範囲が異なり、記録の更新やデータ修正によって内容が変わる場合があります。
最初に知っておきたい「世界記録」の見方
パワーリフティングには複数の競技団体と装備区分があります。
そのため「スクワットの世界記録は何kg?」という質問にも、条件によって異なる答えがあります。
特に押さえておきたいのが次の区分です。
| 区分 | 主な特徴 |
|---|---|
| Raw/ノーギア | 挙上を補助する専用スーツやベンチシャツを使用しない区分 |
| Wraps/ニーラップあり | 膝に巻くニーラップを使用する区分。今回のRaw記録とは別扱い |
| Equipped/エクイップド | 専用スーツやベンチシャツなどの補助具を使用する区分 |
| Single-ply・Multi-ply・Unlimited | 使用できる装備や構造などの条件が異なる区分 |
ノーギアでも、ベルトやリストラップ、ニースリーブなどを使用できる場合があります。細かな条件は団体によって異なるため「Raw=一切の装備なし」という意味ではありません。
また、検査対象の大会・区分と、それ以外の記録も区別されています。本記事の一覧は、検査対象の記録だけに限定したものではありません。
男子Rawの最高記録一覧
まずは専用スーツやベンチシャツを使わないRaw区分の注目記録です。
| 種目 | 記録 | 選手 | 達成年 |
|---|---|---|---|
| スクワット | 490.5kg | デヴォンテ・ルイス | 2026年 |
| ベンチプレス | 355kg | ジュリアス・マドックス | 2021年 |
| デッドリフト | 492.5kg | コルトン・エンゲルブレヒト | 2026年 |
| 3種合計 | 1,225kg | コルトン・エンゲルブレヒト | 2026年 |
いずれも競技結果として記録されている数字です。スクワットとデッドリフトは、Rawでも500kgに迫る領域まで到達しています。

これ…、控えめに言って狂ってます…(笑)
ノーギアで既にこの異次元級の記録ですよ…(笑)
スクワット490.5kg!デヴォンテ・ルイス

デヴォンテ・ルイスは、2026年6月のUSAPL「Raw Nationals」で490.5kgのスクワットを成功させています。
500kgまで、あと9.5kg。
重量だけを20kgプレートに換算すると、約24.5枚分です。普段ジムで運んでいるあのプレートを、約25枚分も背負ってしゃがみ、立ち上がると考えると、その桁外れの重さが伝わります。
同大会ではベンチプレス288.5kg、デッドリフト357.5kgも成功させ、3種合計は1,136.5kgでした。
※プレート枚数の例えは重量の比較であり、実際の器具構成を示したものではありません。
ベンチプレス355kg!ジュリアス・マドックス
男子Rawベンチプレスの最高記録として知られるのが、ジュリアス・マドックスの355kgです。
2021年2月の「Hybrid Showdown III」で成功させた記録で、ベンチシャツを使用しないRaw区分に登録されています。
100kgのベンチプレスを目標にしている方にとっては、その3.55倍。
355kgをバーから受け止め、胸まで下ろし、再び押し上げる。数字だけでは、その負荷を想像するのも難しい世界です。
後ほど紹介するジミー・コルブの659kgとは装備条件が異なるため、両者は区分を分けて見る必要があります。
デッドリフト492.5kg!コルトン・エンゲルブレヒト

コルトン・エンゲルブレヒトは、2026年7月の「Nikolai Kagansky Memorial Cup」で492.5kgのデッドリフトを成功させています。
OpenPowerliftingではRaw区分に登録されている記録です。
同大会では500kgにも挑戦していますが、こちらは失敗試技として記載されています。成功記録は492.5kgです。
500kgまで、わずか7.5kg。
約半トンのバーベルを床から引き上げるという、信じがたい領域に達しています。

ぶっ壊れてます(笑)
もはや人間なのかどうかすら怪しいレベルです(笑)
3種合計1,225kg!一日に3種目をこなして到達する数字
エンゲルブレヒトは、同大会でRawの3種合計1,225kgも記録しています。
内訳は次の通りです。
| 種目 | 成功重量 |
|---|---|
| スクワット | 455kg |
| ベンチプレス | 277.5kg |
| デッドリフト | 492.5kg |
| 合計 | 1,225kg |
この数字は、別々の日に出した自己ベストを寄せ集めたものではありません。同じ大会で成立した3種目の合計です。
パワーリフティングでは、基本的に各種目3回の試技を行い、それぞれの最も重い成功重量を合計します。
一つの種目に全力を出すだけでなく、3種目を通して記録を積み上げるところに、この競技ならではの難しさがあります。
補助具を使う区分では、さらに大きな記録がある
続いて、エクイップドなどの装備区分で記録された超重量を見てみましょう。
| 種目 | 記録 | 選手 | 装備区分 | 達成年 |
|---|---|---|---|---|
| スクワット | 595kg | ネイサン・バプティスト | Multi-ply | 2021年 |
| ベンチプレス | 659kg | ジミー・コルブ | Unlimited | 2025年 |
| 3種合計 | 1,407.5kg | デイブ・ホフ | Multi-ply | 2019年 |
この表の記録も、すべて同一の装備ルールで行われたものではありません。Multi-plyとUnlimitedは分けて確認する必要があります。
スクワット595kg!ネイサン・バプティスト
ネイサン・バプティストは、2021年2月の「Utah Kick Off Meet」で595kgのスクワットを成功させています。
装備区分はMulti-ply。専用装備の使用が認められる条件での記録です。
600kgまで、あと5kg。
単純な重量比較では、20kgプレート約30枚分に迫ります。
補助具があっても、肩に担いだ重量そのものが消えるわけではありません。極端に大きな負荷の中で姿勢を維持し、動作を成立させる技術が求められます。

もう意味が解りません…(笑)
骨は鉄で出来てて、腱はカーボンでしょう(笑)
ベンチプレス659kg!ジミー・コルブ

ジミー・コルブは、2025年6月の「USPC Sonny Comly 3rd Annual Memorial Meet」で659kgのベンチプレスを成功させています。
当日の体重は約149.1kg。挙げた重量は体重の約4.4倍に相当します。
装備区分はUnlimitedで、ベンチシャツを使う競技での記録です。
Rawの355kgと比べると、重量差は304kgあります。
ただし、この差をそのまま「ベンチシャツの補助重量」と考えることはできません。選手も条件も異なるためです。
装備を使う競技には、反発力を引き出すための独自の技術があります。数字とともに競技条件を見ることで、記録をより正確に理解できます。

3種合計1,407.5kg!デイブ・ホフ
デイブ・ホフは、2019年の「WPO Super Finals」で1,407.5kgの3種合計を記録しています。
内訳は次の通りです。
| 種目 | 成功重量 |
|---|---|
| スクワット | 577.5kg |
| ベンチプレス | 460kg |
| デッドリフト | 370kg |
| 合計 | 1,407.5kg |
装備区分はMulti-plyです。
合計は約1.4トンですが、一度に1.4トンを持ち上げるという意味ではありません。
それでも、577.5kgのスクワット、460kgのベンチプレス、370kgのデッドリフトを同じ大会で成立させるという事実に、圧倒されます。
女子の記録も驚異的!Rawの注目記録3件

女子の競技にも、一般的な筋トレの感覚を大きく超える記録が存在します。
ここではRawのベンチプレス・デッドリフト・3種合計から、注目記録を紹介します。
| 種目 | 記録 | 選手 | 達成年 |
|---|---|---|---|
| ベンチプレス | 207.5kg | エイプリル・マティス | 2016年 |
| デッドリフト | 297.5kg | サマンサ・ライス | 2025年 |
| 3種合計 | 759kg | タマラ・ウォルコット | 2025年 |
いずれもRaw区分の競技結果として登録されています。
エイプリル・マティスの207.5kgは、ベンチシャツを使用しない条件で200kgを超える記録です。
サマンサ・ライスの297.5kgデッドリフトは、当日の体重約87.9kgに対して約3.4倍。300kgに、あと2.5kgまで迫っています。
タマラ・ウォルコットの759kgトータルは、スクワット307kg、ベンチプレス155kg、デッドリフト297kgを合計したものです。3種目すべてに高い実力が求められることが分かります。
「500kg超のデッドリフト動画」とは何が違う?
デッドリフトの動画を見ていると、500kgを超える重量が登場することがあります。
ここで確認したいのが、ストラップの使用や競技の種類です。
ストラップは、手首とバーをつないで握力を補助する道具。一般的なパワーリフティングのデッドリフト記録と、ストラップ使用が認められる別区分やストロングマンの記録は、同じ条件ではありません。
例えば、エンゲルブレヒトの競技履歴には、Rawの492.5kgとは別に、Straps区分の520kgも登録されています。同じ選手でも、条件によって記録が分かれているのです。
また、床から引く通常のデッドリフトと、バーを高い位置から引く種目でも条件は異なります。
動画の数字だけで判断せず、装備・開始位置・競技ルールまで見ると、記録の意味が分かりやすくなります。

とは言え、どんなルールにしろ異次元級の記録である事は間違いないです。
世界記録は「何kg」と「どんな条件」をセットで楽しもう
パワーリフティングの記録を知ると、人間が扱える重量の大きさに驚かされます。
ただし、正確に比較するには、次の条件が欠かせません。
・Raw、ニーラップあり、エクイップドのどの区分か
・どの団体、どのルールで行われたか
・どの体重階級、年齢区分の記録か
・単種目の大会か、3種目を行う大会か
・成功した試技か、挑戦しただけの重量か
重さに注目するだけでも迫力がありますが、その条件や背景まで知ると、選手ごとの強さや技術も見えてきます。
いつものスクワット、ベンチプレス、デッドリフト。その先には、想像を超える重量に挑み続ける選手たちの世界が広がっています。









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