海外YouTubeでよく見るANATOLY(アナトリー)は何者?清掃員の正体やパワーリフティングの実力を解説
海外のYouTubeやTikTok、Instagramなどを見ていると、清掃員の格好をした細身の男性が、ジムでとんでもない重量を軽々と持ち上げる動画を見かけることがあります。
マッチョなトレーニーが扱っているバーベルを、
「ちょっと掃除したいんだけど……」
といった雰囲気で動かし、そのまま簡単そうに持ち上げて周囲を驚かせる人物です。
この男性は、SNS上で「ANATOLY(アナトリー)」として活動している人物。
しかし、アナトリーとはいったい何者なのでしょうか。
この記事では、ANATOLYの正体や本名、パワーリフティングの大会記録などについて、確認できる情報を中心に紹介します。
ANATOLY(アナトリー)の正体はウクライナ出身のパワーリフター
ANATOLYとして活動している男性の本名は、Vladimir Shmondenko(Volodymyr Shmondenko/ウラジミール・シュモンデンコ)です。
本人の公式YouTubeチャンネルでも、自らを「Vladimir」「professional powerlifter」と紹介しています。
つまり、動画の中では少し頼りなさそうな清掃員を演じていますが、実際には本格的にパワーリフティングを経験している人物というわけです。
ANATOLYのYouTubeチャンネルでは、清掃員だけでなく初心者などに扮し、周囲のトレーニーが予想していない重量を持ち上げるドッキリ動画を数多く公開しています。
2026年9月時点で、公式YouTubeチャンネルは900万人を超える登録者を抱える大規模チャンネルとなっています。
「アナトリー」は本名ではない
動画を見ていると本人の名前が「ANATOLY」だと思ってしまいますが、ANATOLYは動画内で使用しているキャラクター名です。
本名は前述した通り、Vladimir Shmondenko。
特に有名なのが「ジムの清掃員」に扮するシリーズです。
作業着を着てモップを持ち、一見するとトレーニングとは無縁そうな清掃員としてジムに登場。
そこで大柄なトレーニーが扱っているバーベルを突然持ち上げ、周囲を驚かせるという内容です。
本人の公式YouTubeでも、
「Pretended to be a CLEANER」
というタイトルのシリーズが多数公開されています。
ANATOLYは本当にパワーリフターなの?

これは大会記録からも確認できます。
パワーリフティング競技の大会結果を収録している「OpenPowerlifting」には、Volodimir Shmondenko名義の大会記録が掲載されています。
確認できる主な記録は以下の通りです。
2017年 Kyiv Cup
体重約66.2kg、67.5kg級で出場。
- スクワット:137.5kg
- ベンチプレス:100kg
- デッドリフト:175kg
- トータル:412.5kg
- 順位:1位
当時18歳での記録です。
2018年 Ukrainian Championships
体重約65.6kg、67.5kg級。
- スクワット:140kg
- ベンチプレス:105kg
- デッドリフト:185kg
- トータル:430kg
- 順位:3位
2018年 GPA World Championships
体重73.9kg、75kg級で出場。
- スクワット:150kg
- ベンチプレス:122.5kg
- デッドリフト:195kg
- トータル:467.5kg
- 順位:3位
この大会ではTeen 18-19部門に出場していました。
したがって、単にYouTube用に「怪力キャラ」を演じているだけではなく、実際にパワーリフティング大会への出場歴がある人物なのは確認できます。
大会時代より現在のほうがかなり強い?
ここで面白いのが、OpenPowerliftingに残されている大会記録と、現在の動画で見せている強さにはかなり差があることです。
OpenPowerliftingに掲載されている2017~2018年頃の記録では、デッドリフトは最高207.5kgの成功記録が確認できます。
一方、ANATOLY関連の公式サイトでは、現在の自己ベストについて、
- スクワット:225kg
- ベンチプレス:150kg
- デッドリフト:320kg
などと紹介されています。
ただし、これらはOpenPowerliftingに掲載されている公式大会記録とは性質が異なるトレーニング上の自己ベストとして紹介されている数字です。
そのため、「公式戦でデッドリフト320kgを記録した」という意味ではありません。
とはいえ、現在公開されている動画を見る限り、10代で大会に出場していた頃より大幅に筋力が向上している可能性は高そうです。
体重のわりに異常に強いのがANATOLYの特徴

ANATOLYの動画が面白い最大の理由は、本人がいかにも超重量級パワーリフターという体格ではないことでしょう。
もちろん一般人と比較すればかなり鍛えられた身体ですが、YouTube動画で共演する巨大なボディビルダーなどと並ぶと、かなり小柄に見えることがあります。
それにもかかわらず、大柄なトレーニーが扱っていた重量を軽々と動かす。
このギャップがANATOLY動画の最大の魅力です。
パワーリフティングでは筋肉量だけでなく、
- 挙上技術
- フォーム
- 神経系の適応
- グリップ力
- 動作への習熟度
なども重量に大きく関係します。
そのため、単純に「身体が大きい人=必ず強い」とは限りません。
ANATOLYの動画は、そうした見た目と実際の筋力のギャップを最大限に利用した企画ともいえるでしょう。
ANATOLYの動画は全部ガチなの?
ANATOLYについて検索すると、
「リアクションは本物なの?」
「全部仕込みなのでは?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
少なくとも本人が実際にパワーリフティング経験者であり、大会記録も存在することから、本人に高い挙上能力があること自体は確認できます。
一方で、動画に登場するすべての人物が事前に企画を知らされていないのか、すべてのリアクションが完全な初見なのかについては、外部から完全に確認することは困難です。
YouTubeのエンターテインメント動画である以上、
「重量を本当に持ち上げているのか」
という問題と、
「周囲のリアクションがどこまで完全なドッキリなのか」
という問題は分けて考えたほうがよいでしょう。
本人の公式動画では、撮影に協力したジムへの謝辞なども掲載されています。
ANATOLYは昔からトレーニングしていた?
ANATOLYについては、ウクライナの地方で育ち、十分なトレーニング設備がなかったため、若い頃には木材やレンガ、農機具などを利用して自作のトレーニング器具を作っていた、という情報があります。
本人に関連するサイトや複数の海外メディアでも似たエピソードが紹介されています。
ただし、細かな少年時代のエピソードについては情報源によって表現に違いがあるため、「そのような経歴が紹介されている」程度に捉えておくのがよいでしょう。
少なくとも18歳だった2017年にはパワーリフティング大会への出場記録が残っているため、かなり若い頃から本格的な筋力トレーニングを行っていたことはうかがえます。
ANATOLYは「世界最強のパワーリフター」ではない
動画だけを見ると、
「この人、世界トップクラスのパワーリフターなのでは?」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、OpenPowerliftingで確認できる10代当時の公式記録を見る限り、パワーリフティング競技全体の歴史の中で世界最高記録を争っていた選手というわけではありません。
むしろANATOLYの凄さは、
競技経験で培った高い筋力を、エンターテインメントとして非常にうまく見せていること
にあります。
大柄なボディビルダーの横に、清掃員姿の比較的小柄な男性が現れる。
そして突然、とんでもない重量を持ち上げる。
このシンプルで世界中の人に伝わりやすい構成が、ANATOLYが世界的に人気になった大きな理由のひとつでしょう。
まとめ|ANATOLYの正体は本当に強いパワーリフター

海外YouTubeで頻繁に登場する清掃員「ANATOLY」。
その正体は、Vladimir Shmondenkoというウクライナ出身のパワーリフティング経験者です。
ANATOLYはあくまで動画内のキャラクター名で、実際にはパワーリフティング大会への出場記録も残されています。
2018年のGPA World Championshipsでは、体重73.9kgでスクワット150kg、ベンチプレス122.5kg、デッドリフト195kg、トータル467.5kgを記録しています。
現在は当時よりさらに強くなっているという情報もあり、デッドリフト320kgなどの自己ベストが紹介されていますが、こちらは公式大会記録とは区別して見る必要があります。
つまり、
「清掃員なのになぜかめちゃくちゃ強い人」ではなく、「本当に強いパワーリフターが清掃員を演じている」
というのがANATOLYの正体です。
あの細身の清掃員が巨大なバーベルを軽々と持ち上げられるのには、ちゃんと理由があったというわけですね。
※本記事は、公式YouTube、競技記録サイト、海外メディアなどで確認できる情報をもとに作成しています。人物の経歴や自己ベストなどについては、情報源によって表記や数値が異なる場合があります。誤りや最新情報がありましたら、お問い合わせフォームよりお知らせいただけますと幸いです。









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