フィステルってなに?
「フィステル(fistula)」とは、
体の中で本来つながっていないはずの器官同士や、器官と皮膚のあいだにできた異常な通路(トンネル)のことを指します。日本語では「瘻(ろう)」とも呼ばれます。
■わかりやすく言うと:
- 体の内側に、勝手にできた“穴”や“トンネル”
- 本来、通じてはいけない場所同士がつながってしまう状態
■例を挙げると:
種類 | 内容 |
---|---|
肛門周囲フィステル(痔ろう) | 肛門の内側と皮膚の間にトンネルができて膿が出る。よくあるタイプ。 |
腸瘻(ちょうろう) | 腸が皮膚とつながってしまい、便が皮膚から漏れることがある。 |
膣瘻(ちつろう) | 膀胱や直腸と膣がつながってしまい、尿や便が漏れることも。 |
気管支瘻(きかんしろう) | 肺と他の臓器や空間が異常につながってしまう。 |
■原因:
- 感染症(膿がたまって破れた場合など)
- 手術や外傷のあと
- 炎症性腸疾患(例:クローン病)
- 癌や放射線治療
■症状:
- 膿や便、尿などが皮膚から出てくる
- 発熱や痛み
- 感染を繰り返す
- 傷がなかなか治らない
■治療:
- 抗生物質
- ドレナージ(膿の排出)
- フィステルを切除する外科手術
- 症状によっては栄養管理や人工肛門も必要になることがある
▶︎まとめ
- フィステルとは「本来つながっていない場所にできた異常な通路」
- 放置すると感染や重症化のリスクがあるため、早めの診断・治療が大切です
筆者はフィステルに3回かかり、結果前歯を三本失う事になりました。
次回は歯茎にできるフィステルについて解説いたします。フィステル再発に苦しんだ筆者の体験談と再発に終止符を打った治療法も解説しますので、フィステルに苦しんでいる方は是非。
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