ボディビルとは？
ボディビルとは、筋肉を美しく発達させ、そのバランスや完成度を競うスポーツです。
単なる筋トレではなく、トレーニング・食事・ポージングのすべてを通して「理想の肉体美」を追求する競技です。
ナチュラルボディビルとは？
ナチュラルボディビルとは、筋肉増強剤（アナボリックステロイドなどの禁止薬物）を一切使用しないボディビルを指します。
国内外には、薬物検査（ドーピングテスト）を導入した「ナチュラル大会」も存在します。
代表的な団体：
- JBBF（日本ボディビル・フィットネス連盟）
- INBA Japan（ナチュラルボディビル連盟）
ナチュラルボディビルダーは、「努力と食事だけでどこまで美しく仕上げられるか」を追求するアスリートです。
フェイクナチュラルとは？
フェイクナチュラルとは、実際には薬物を使用しているのに、「自分はナチュラルだ」と偽る人のことを指します。
SNS時代では、見た目では判断がつかないため議論が絶えません。
本来ナチュラルを名乗るなら、薬物検査を受けているかどうかが重要な基準です。
フェイクナチュラルが問題視される理由は、
- 若者が「これが自然で作れる体」と誤解する
- 健康リスクを軽視して真似してしまう
など、教育的影響が大きいためです。
ドーピングとは？
ドーピングとは、競技力を高めるために禁止薬物を使用する行為です。
ボディビル競技においても、ステロイド・成長ホルモン・利尿剤などが禁止対象です。
ドーピングの問題点：
- 健康リスク（肝臓障害、ホルモン異常など）
- 公平性の欠如
- 若年層への誤った影響
ナチュラル競技では、WADA（世界アンチ・ドーピング機関）のルールに準拠した厳しい検査が行われます。
アナボリックステロイドとは？
アナボリックステロイドとは、筋肉を合成する作用を持つ男性ホルモン（テストステロン）類似の薬物です。
筋肉の発達を促進しますが、副作用が極めて大きいのが特徴です。
代表的な副作用：
- 肝機能障害
- 精神不安定・攻撃性の上昇
- ホルモンバランスの崩壊
- 脱毛・ニキビ・男性不妊
医療用途（治療目的）で処方されるケースもありますが、筋肉増強目的の使用は違法または制限対象です。
「ユーザー」とは？
ボディビル界で言う「ユーザー（User）」とは、アナボリックステロイドや筋肉増強剤を使用している人の俗称です。
「ナチュラル（非使用者）」と区別して使われる言葉です。
たとえば：
- ナチュラル → 一切の薬物なし
- ユーザー → 薬物を使っている
ボディビル文化では、どちらが優れているというよりも「目的の違い」として認識されています。
ナチュラルは健康美・持続性を重視し、ユーザーは極限の肉体を追求します。
ナチュラルとユーザーの違いまとめ
| 項目 | ナチュラル | ユーザー |
|---|---|---|
| 使用薬物 | なし | あり（アナボリックステロイドなど） |
| 競技カテゴリ | ナチュラル大会 | オープン大会 |
| 体の特徴 | 引き締まった自然な筋肉 | 爆発的な筋肥大と血管浮き |
| 健康リスク | 低い | 高い（副作用の可能性） |
| 倫理的評価 | 高い | 賛否あり |
まとめ：ボディビルは「美」と「哲学」のスポーツ
ボディビルは単なる筋トレではなく、「人間がどこまで努力できるか」を体で表現する競技です。
ナチュラル・ユーザー問わず、共通しているのは「鍛えることを愛する情熱」です。
SNS時代だからこそ、他人を比較せず、自分の理想を追求することが本当のボディビルといえるでしょう。
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