ナチュラルトレーニーの皆様こんにちは。
MDCバーベルクラブの代表、ナチュラルチェストモンスターけんた店長です。
今回のナチュラルボディビル研究所は、先日筆者が経験したとんでもないジム内での事故についての記事になっております。
300kgシュラッグで事故発生
筆者(けんた店長)は、2022年の減量を最後にボディビル系のトレーニングから一旦離れ、パワーリフティング的なトレーニングをするようになりました。
その中で元々得意だったシュラッグのMAXを伸ばすため、高重量シュラッグの頻度を増やしました。
当記事執筆時点では300kgでのシュラッグを行っており、週に2~3日はこの高重量シュラッグを取り入れております。
しかし先日、この300kgシュラッグを行った際に、とある衝撃的な事件が起きました…。
ストレートバーが大破
↑みて下さいこのストレートバーの先端を…。
↑そしてこのツルツルの部分がさらに危険度を物語っております…。
これ、たぶんほとんどの方が「え?どうなってるのこれ…?」と頭にクエスチョンマークだと思いますし、筆者も最初意味不明すぎて混乱してしまいました。
なので次項にて筆者が作った図を使って解説していきたいと思います。
ストレートバーがどう壊れたのかを図解
破損した部分
↑まずこちらが正常な状態のストレートバーです。
あ、左右にある【MDC】マークは、筆者が運営しております『日本屈指のナチュラルトレーニングチーム』である、【MDCバーベルクラブ】のロゴマークです!(#^^#)
せっかくなので「知らないな…」という方は覚えていって頂ければ幸いです!大会入賞者も多数輩出しています!(#^^#)
すみません、せこい宣伝でした(笑)
↑そして今回破損したのがこの部分です。
経年劣化していた所を、300kgという高重量にてトドメを刺してしまいました。
プレート部分がスライド
↑ストレートバーのストッパーが破損して欠落した事により、プレートを付けている部分の筒状のパーツがスライドしてしまい、上記の図のように片方だけ如意棒のように長くなってしまいました。
え!?なにこれどうゆう事!?
そもそもストレートバーって1本の棒なんじゃないの!?
たしかにこの図だけだと、まだ意味が解らない方がほとんどだと思います。
筆者もまだこの段階では頭の中はハテナマークだらけでした。
次項でさらに詳しく解説し、ストレートバーの仕組みについて学びます。
誰も知らないストレートバーの仕組み
↑実はストレートバーの仕組みは、ザックリですがこの図のようになっていて、握っている部分の棒部と、プレートを付ける部分は別離できる仕組みみたいです。
そのプレートを付ける筒状の部分を、先端にあるストッパーで固定しており、今回の事故はこのストッパー部分が破損し欠落したことにより、プレートを付ける部分が動く状態になってしまった事が原因です。
↑このようにプレートを付けていた筒状の部分が、付けていたプレートたちと一緒にスライドしてしまったわけです…。
最悪の場合こうなっていた
↑もしもスライドがさらに進行していれば、プレートをつけていた筒状の部分ごとプレートたちが落下し、残った方のプレートたちもストレートバーごと重さで落下。
結果強烈なシーソーのような動きになり、筆者は中世の投石機(カタパルト)に乗せられた岩石よろしく、跳ね飛ばされてしまっていた事でしょう…。
それどころか落下したプレートに誰かが当たれば、当たった部分の骨は粉砕骨折です。
実際、筆者のベンチプレスの師匠が、5kgプレートを足に落とし、足の指を粉砕骨折した事があるので、プレート落下の衝撃は想像している以上に大きいのです。
ましてや今回つけていたのはほとんどが20kg、15kgのプレートでしたから、その衝撃たるや5kgプレートの比ではないですからね…。
事故後の写真をもう一度
さて、以上の解説を踏まえたうえでもう一度事故後のストレートバーの写真を見てみましょう。
↑解説を熟読したうえで写真を見返してみると、今回の事故の様子がご理解いただけると思います。
もしもまだ理解できないという方がいたとしても、それは読者の皆様が悪いのではなく、筆者の解説が下手くそなだけで、悪いのは私です(笑)
今回の事故の原因は?
200kg以上のトレーニングを経験した事があるトレーニーの方なら恐らく見た事があるかと思いますが、高重量でストレートバーを用いたトレーニングをすると、ストレートバーは湾曲します。
↑こちらはMDCバーベルクラブのスーパーパワーモンスター【HIRO a.k.a.コング】氏のトレーニング風景なのですが、ストレートバーが湾曲しているのが良く分かります。
↑この湾曲状態が恐らくストッパーに微妙にダメージやストレスを与えるのでしょう。
もちろん湾曲しなくてもバーを勢いよく落下させたり乱暴に扱えば同じことです。
こうしたダメージの蓄積によりストッパー内の爪が折れたりして、破損に繋がると考えられます。
要するに経年劣化です。
注記!
今回筆者が使っていたストレートバーが、世の中すべてのストレートバーと同じ仕様とは思えないので、構造が違うストレートバーも恐らく存在すると思われます。
なのであくまでも今回の記事で解説した事は、すべて筆者が事故時に使用していたストレートバーでの出来事と思ってください。
※メーカー名やジム名はご迷惑がかかるといけないので伏せます。
ストレートバーのヤバイ事故まとめ
というわけで今回は誰も経験したことがないような、信じられないストレートバーの事故に遭遇してしまいました。
経年劣化とはいえ、最後に使用していたのが筆者なので、けっこう罪悪感があります(´;ω;`)
もちろんかなりソフトタッチでバーを降ろしているので、シンプルに経年劣化だったとは思うのですが、筆者が通っているジムはかなり混雑し、パワーラックには順番待ちが高確率で発生する人気のジムです。
なので一台のパワーラックが使用できない状態なのは、かなり皆さん困ると思うんですよね…。
とはいえ誰も怪我が無く、鏡が割れたりの物損もありませんでしたし、そういう意味では不幸中の幸いだったのかもしれません。
今回の事故を踏まえて、一見すると壊れるイメージなど浮かばないようなストレートバーさえも、経年劣化により壊れてしまう事がわかりました。
なので高重量を扱う時は細心の注意を払いトレーニングを行う事、また、ドカンドカン不必要に叩きつけたりして乱暴に器具を扱わない事が、非常に重要な事であると再認識させられました。
読者の皆様もどうかトレーニングの際は気を付けてくださいね!
最後に筆者が良くパーソナルのお客様に送る言葉でお別れいたしましょう。
ウエイトトレーニングはエクストリームスポーツです。
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