大会直前の水抜きは危険?安全な絞り込み法を解説【格闘技・ボディメイク向け】
格闘技の大会やボディメイク大会前に、短期間で体重を落とす「水抜き(ドライアウト)」はよく行われる手法です。
しかし近年、格闘技界では過度な水抜きにより命を落とすケースも報告され、非常に問題視されています。
今回は、水抜きのリスク、安全な絞り込み法、初心者へのアドバイスをわかりやすく解説します。
💧 水抜きとは?
水抜き(ドライアウト)とは、
体内の水分を意図的に排出し、短期間で体重を落とす方法です。
格闘技では計量前、ボディビルでは大会直前に行われることが多く、方法例として:
- サウナスーツでの発汗
- カーボディプリート後の水分制限
- 塩分制限
- 下剤・利尿剤の使用(危険!)
があります。
⚠️ 水抜きの危険性
リスク | 内容 |
---|---|
脱水症状 | めまい・頭痛・吐き気・意識障害 |
電解質バランスの崩壊 | 心臓のリズム異常・筋肉痙攣・呼吸困難 |
腎臓・内臓への負担 | 腎機能障害・肝機能障害 |
パフォーマンス低下 | 筋肉が萎み、当日パフォーマンスが落ちる |
最悪の場合:死亡 | 過去には格闘家が過度の水抜きで命を落とした例も |
🥊 格闘技の水抜き失敗例
実際に、アマ・プロ問わず以下のような事故が報告されています。
- 計量前にサウナで数時間滞在 → 脱水による意識喪失
- 利尿剤の乱用 → 心不全・死亡事故
- 計量後のリカバリー失敗 → 試合中に意識を失いKO負け
✅ 安全な絞り込み法(初心者向け)
初心者・アマチュア選手は、過激な水抜きを避け、以下の安全な方法を推奨します。
1️⃣ 2〜3週間前から計画的な減量を開始
無理のないカロリーコントロールと有酸素運動を組み合わせる。
2️⃣ 減量は体重の5%以内を目安に
体重70kgなら、約3.5kg程度までが安全圏。
3️⃣ 最終週は「塩分・水分調整」のみ軽く行う
必要以上の断水・過度な塩抜きはしない。
4️⃣ 計量後はリカバリーを重視する
スポーツドリンク、糖質、電解質を補給し、体を回復させる。
💬 専門家のアドバイス
- プロ選手でも医師・栄養士の指導下で水抜きを行います。
- 初心者は自己流で水抜きをせず、まずは食事と運動での計画的減量を心がけましょう。
- 大会に出たい場合は、経験者や専門家に相談を。
🔗 関連記事
📝 まとめ
水抜きは、やり方を間違えると命に関わる危険行為です。
体づくりは健康あってこそ。無理をせず、計画的・安全に絞り込みを行いましょう。
特に格闘技大会の初心者やアマチュア選手は、
「水抜きありき」の減量ではなく、長期的な体づくりを優先してください。

筆者
ちなみに僕はボディビルでもパワリフでも水抜きやってます…(笑)
コメント